文芸– category –
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好きなアルファベットは何ですか? 言葉こそ世界の扉
好きなアルファベットは何ですか? 言葉こそ世界の扉 皆さんには好きなアルファベットがありますか? 映画「フィフス・エレメント」では、主人公のブルース・ウィルスが、地球を救う“至高の存在”、美女リールーに「地球の歴史をどこまで学んだ?」と尋ねるシーンがあります。 リールーが、「『V』まで」と答えると、「ああ、『V』はいい。いい... -
恋が実れば、ロマンスも消える
恋が実れば、ロマンスも消える 恋を形而上に結びたかったのは、むしろ私の方かもしれない。 恋が実れば、ロマンスも消える。 ロマンスがなくなれば、創造の火も消える。 恋する者同志がカフェで向かい合い、 その想いの全てを語り尽くした瞬間、 恋の甘い苦しみも消えていくように。 触れるか、触れないかの、張り詰めた距離感が、 互いの存... -
毒にも薬にもならない正論
既にご存知の方もおられるかと思いますが、『eclipse』は『蝕』の意味。 月蝕、もしくは日蝕を表す言葉として、映画・小説のタイトルや商品名などによく使われています。 私がこのメルマガに『蝕』を意味する『eclipse』と名付けたのは、常識や社会通念で『正』とされることにあえて疑いを持ち、自分なりの視点で 本質に迫ってみたいから。 ... -
なぜラスベガスは大人のディズニーランドと成り得たのか ~一流の資本を呼び込むゾーニング
ラスベガスが家族連れで楽しめる大人のディズニーランドなのは徹底したゾーニングと地域への信頼があるから。上質な資本と観光客を呼び込むカジノ場の秘訣を体験談と写真を交えて綴る旅行コラム。 -
天知る 地が知る 我が知る 人が知る ~ 考えも振る舞いも自ずと知れる
何をやっても上手く行かない人、誰にも愛されないと嘆いている人の特徴は「人の見ていないところで思い切り手抜きする」こと。隠してもその人の考えや振る舞いは自ずと知れるという喩えです。 -
生き甲斐を感じさせる『仕事』と苦役としての『労働』の違い ~Work, Job, Labor
生き甲斐を感じさせる『仕事』と苦役である『労働』の違い 人が『仕事』と呼ぶものには三つの種類があります。 Work ・・ 生き甲斐としての仕事 Job ・・ 職業、生業としての労働 Labor ・・ 苦役としての労働 人は労働を通して社会的存在になる カール・マルクスの哲学にも書いているように、この社会で生きていく上で、労働は欠かせな... -
人生には沈む時もある ~海の底に潜んで、機会を待て
【コラム】 若者がみじめに感じる瞬間 ~何やってんだろ、俺 若い時代は、金ない、コネない、実績ない、自信ないで、どちらを向いても心細いもの。 そんな時に追い打ちをかけるように、辛いこと、悔しいこと、悲しいこと重なるものです。 主人公のヴァルターも、人一倍、向上心が強く、能力もありますが、なぜか努力が空回り。 やること、... -
外国の中の『私』 ~日本人のアイデンティティ
中学生ぐらいになると、突如として、「私は何者なのだろう」とアイデンティティに目覚めることがあります。 私はいったいどういう人間なのか、何のために生まれてきたのか、何のためにここにいるのか・・というような事に、とことんこだわって、そこから一歩も動けなくなってしまうのです。 納得する答えが得られないために未来を絶望視した... -
一生の恩人を持てた人は幸せ。一生の恩人になれた人はもっと幸せ。
この時期になると、人生の恩師のことをよく思い出す。 何故なら、年末に亡くなったからだ。 多分、あちらは、私に『一生の恩』になるような事をしたとは思ってないだろうし、小さな親切心に過ぎなかっただろう・・とも思う。 私があまりに真剣というか、必死だったので、放っておけなかった――まあ、そんなところ。 何が相手にとって一生の恩... -
処世は時言、真理は永遠 ~人は魂で生き、理性で現世を渡る
世の中、いろんな○○論が溢れています。 情熱をもって生きろと説く人がいる一方、ゆっくり生きればいいと説く人もあり、どちらが正しいのか、分からなくなりますよね。 それとは別に、この世には絶対不可侵の規律が存在します。 殺すな、盗むな、嘘をつくな、etc。 こうしたことは、文化や宗教の違いにかかわらず、大抵共通しています。(細部... -
海を想う人の詩
海をテーマにした詩集。『存在理由と海の生き物』『海が美しいのではなく 海を想う人の心が美しいのだ』『海が好きというよりは、海に込められた思い出がいとおしいのだ』『海月(くらげ)~ひと夏の命』 -
大作家でさえ自分の寿命はコントロールできない
『カラマーゾフの兄弟』はドストエフスキーの最後の作品である。この大作を書きあげてわずか八十日後に、作家は世を去っている。脱稿の日(一八八〇年十一月八日)に編集者へ宛(あ)てた手紙には、「あと二十年も生きて書きつづけるつもりです」と書かれていたが、その気負いと願望はむなしくなった。作品の序文に記されていた約束、つまり、... -
そしてゾウリムシは全滅した ~理科好き中学生のだいしっぱい(´。`)
顕微鏡を覗くのが趣味だった小学校時代、川の水の微生物を繁殖させて、ゾウリムシやミドリムシの観察に成功したが、もっと増やそうと欲を出して、水道水を足した為に微生物を全滅した失敗談の科学コラム。 -
真珠と努力とライフワーク ~この世には、闇に落ちてはじめて分かる美しさがある
真珠は異物を抱き続けることで作られる。痛みや苦しみを抱くことに耐えられる人だけが作品を完成させることが出来るのだろう。自分が結晶させた真珠は、この世のどんな宝石にも勝る。真珠をテーマにした詩想を掲載しています。 -
恋愛は誰にでも出来るものではない ~恋に必要な感受性と愛する能力
恋愛は誰にでも出来るものではない 映画「タイタニック」といい、「ロミオとジュリエット」といい、命がけのラブストーリーがもてはやされるのは、本物の恋愛を経験した人など、きわめて少ないからではないか。 実際に体験したら、自分の体験の方が重すぎて、映画や小説にカタルシスを求めなくても、日々の出来事が心を洗い流してくれるから... -
ネットにすら居場所がない 「ネカマ裁判」とGoogle検索の顛末
ネカマ裁判 インターネット黎明期のレジェンド 「ネカマ裁判」とは、読んで字の如く、ネカマ(女を装った男性ユーザー)が出会い系で男性ターゲットを釣り上げ、メールやチャットでの赤裸々なやり取りをネットで晒すという、90年代末期のアングラサイトの代表格のような人気サイトです。 「ネカ裁のゆん様」と言えば、ネカマ界隈では知らない... -
拾いの神は捨てられた後にやって来る
拾いの神は捨てられた後にやって来る 誰にとっても、採用 / 不採用、入賞 / 落選、交際OK / ごめんなさい、等々。 選ばれない苦しみは計り知れないものがあります。 特に若い時分は、世の浮き沈み(あるいは運勢の上昇・下降)というものを長いスパンで経験することがないので、失恋しては落ち込み、不採用通知を受け取っては人生に失望し、... -
やるか、やらないか、決断の時
他人の成功を羨む人がいます。 あれくらい、誰でもできる。 自分はまだ本気を出してないだけ。 が、本当にそうでしょうか。 やろうとしない言い訳を、自分にも、周りにも、言い聞かせていませんか。 失敗するのが怖い。 馬鹿にされるのが怖い。 傷つきたくないが為に、後回しにしている人は少なくないと思います。 そんな人たちにとって、自... -
人の心は宇宙より広い
古来より、生命の起源について、様々な説が取り沙汰されてきました。 宇宙から有機物を含む小天体が飛来して、地球に生命の素となる物質を供給した、という説。 プレ生命ともいうべき微少な存在が突然変異的に生命活動を営むようになった、という説。 はたまた宇宙人の植民地化説まで……。 宇宙人の植民説はともかく、天体衝突説、突然変異説... -
「オタク」と「ザイタク(在宅)」をごっちゃにしないで ~真のオタクの生き方とは
Record Chainaというネットメディアで、「近頃の大学生がオタク化して困っています」みたいな記事が配信されていたので、「意味不明な世界観にどっぷり浸かって、一般社会の普通人と話が噛み合わなくなっている、変人さん」の話かと想像していたら、内向き志向+在宅傾向の事でした。それはオタクではなく、「ザイタク(在宅)」でしょうに。...