つきあうことにおびている人へ
このページを開いたあなたは、いままさに、勇敢にならなければなりません。
あなたは人を愛するうえで、何かにおびえ、何かをおそれています。いまこそ、あなたはその恐怖心を克服しなければなりません。なぜなら、人を愛することへの恐怖心を克服しないかぎり、心から誰かを愛することができないからです。
自分がおそれているもの、おびえているものに挑戦するのはたいへん勇気がいることです。決して簡単にできることではありません。それでも、あなたは勇気を奮い起こし、果敢に、真っ向から挑んでいかなければなりません。いつまでもぐずぐず二の足を踏んでいるわけにはいきませんし、尻尾を巻いて逃げ出すこともできません。そして、いまが勇気を奮い起こすチャンスなのです。
とはいえ、何をするのに勇気がいるかは、人によって違います。私たちにはそれぞれ、弱点があります。誰にでも苦手なもの、怖いものがあり、それは千差万別です。激流の川をボートで下ったり、スカイダイビングをしたりするのは平気なのに、たった一匹のクモが死ぬほど怖い人がいます。同じように、人を愛するうえで何をおそれ、何におびえているかは、人それぞれです。
たとえば、男性と親密な関係になるのが怖くて、いつも仕事に追われるようにしている人。自分とはまったく釣り合わない男性や、こちらの存在にさえ気がついていないようなモテモテの男性ばかりに惹かれる人。男性とつきあってはみたいけれど、深い関係になるのが怖い人。一人の男性とずるずると関係は続けるものの、将来についてはまったく約束しない人。その誰もが、愛に対しておびえているのです。
いま、あなたは自分が何におびえているのか、何をおそれているのかを、よく考えてください。そして勇気を出し、恐怖心を克服してください。
勇気とは、あることを決心し、それをやり遂げること、苦しい状況にあってもあきらめないことです。いつまでも、居心地よく慣れ親しんだものの中に埋もれているわけにはいきません。それがいくら不愉快なことでも、自分がおそれているものに向かって、全力を尽くして挑戦しましょう。
「勇敢な人たちは特別なのよ。私たちが感じているような恐怖心には縁がないんだわ」と言い訳するのは簡単です。しかし、実際はそうではありません。彼らの勇気は、恐怖心を克服しようとする意思、そして恐怖心を克服しなければ前進することができないとわかっていることにあるのです。
「怖くなどない」と自分に言い聞かせて努力を重ねていけば、やがて恐怖心は薄れていきます。「どんなに怖いだろう」という想像は、たいてい現実の恐怖よりずっと怖いものなのです。
ほんとうは想像するほど怖くはないのですが、勇敢にならないかぎり、永遠にその事実はわかりません。
さあ、いまこそ勇気を奮い起こして、あなたの恐怖心を克服してください!
出典 :勇気を奮い起こそう ~つきあうことにおびえている人へ 『恋に揺れるあなたへ 56の処方箋』より
幸福とは『変化』のこと
幸福というと、「宝くじが当たる」「ある日突然、素敵な人に巡り会う」ということを想像しますが、そんな僥倖は、100万回に1度のレアケースです。
スター歌手にしても、ある日突然、スターになるのではなく、まずはオーディションに合格することから始めますし、オーディションに合格するには、毎日歌のレッスンを積み重ねなければなりません。そして、レッスンを受けるには、音楽教室に通う必要があり、音楽教室に通うには、自分で申し込みに行くことが不可欠です。
突き詰めれば、「歌手になろう」と決心するところから始まるのであって、その時に、「私なんか才能がないから、どうせ何をやっても無理だわ」と及び腰では、たとえ素質があっても、何も出来ません。
他人の幸福が羨ましい人、何をやってもダメだと思いこんでいる人は、ステージできらきら輝く姿だけ見て、「自分とは違う」と決めつけていませんか。
たとえ、素敵な出会いにしても、家の中にずっと引きこもっていては、たとえ隣に素敵な人が住んでいても出会うことはないし、自分から話しかけなかったら、何も始まらないんですね。
ある意味、幸福とは『変化』そのものです。
ぼーっとTVを見るだけだった人が音楽教室に通い始める。
家と職場を往復するだけだった人が、学校の同窓会に顔を出してみる。
幸運な出会いは、全ては日常に変化をもたらすことから始まります。
ネットで知り合うにも、まずはアカウントを作ることから始めなければならないし、アカウントだけ作っても、何も発信しないのでは、何の出会いもないですよ。
もちろん、SNSを始めたからといって、誰もが万人に注目されるわけではありません。
でも、何もしないよりは、何か始めた方がチャンスは広がるし、たとえ上手く行かなかったとしても、飽きればアカウントを削除すればいいだけの話。
自分で取り返しがつく範囲でチャレンジすればいいのです。
そうした試行錯誤の積み重ねで、いつかは、「コレ」と思えるものに辿り着くのではないでしょうか。
変化のない日常に幸福は訪れません。
前から気になってたけど、どこか気恥ずかしくて、なかなか行けなかった店に行ってみる。
前から気になってたけど、どこか気恥ずかしくて、一度も話したことがない人に声をかけてみる。
いつもの日常に変化を起こすのは、小さな勇気です。
小さな波は、いつか大きな渦になり、あなたを新しい人生へと誘ってくれるはずです。
Bravery 行動の伴う勇気が大事
この章の原題は、Baraveryです。
braveryは、日本人もよく知っている英単語 brave (ブレイブ)の名詞形で、「勇敢」「勇壮」の意味があります。 [ジーニアス英和辞典第5版]
似たような単語に、courage がありますが、courageが精神的な勇気を強調するのに対し、braveは行動における勇敢さを意味します。
今年こそ幸せになる ! と自分の心を奮い立たせる時は、courage。
コロンブスが大西洋横断の旅に出発するのは、braveですね。
ラブ・ウィズダムでは、「行動の勇気」を促しており、どれほど心を奮い立たせても、行動が伴わなければ話になりません。
喩えるなら、自己啓発の本を読んで、「俺も頑張る!」と意気込んでも、実際は何もしないのと同じです。
行動するには、もちろん勇気が要りますが、時間、体力、時にはお金も必要です。
それを損失と思うか、必要経費と割り切るかが運命の分かれ目です。
もしかしたら、無駄に終わるかもしれませんが、何もない人生より、行動した方が後々の自信に繋がるものです。