何か問題が起こった時、一番大切なのは、現実を受け入れることだと思います。
自分にとって、望ましい、望ましくない関わらず、起きてしまったことは起きてしまったこととして受け入れる。
見たくないことや知りたくないことも現実として受け止め、何が悪かったのか、今後どうすればいいのか、真剣に考える。
そうした心の努力が、最終的には、望ましくない現実を望ましい方向に変えていくものです。
自分にとって望ましくない事が起きた時、私たちはどうしたって事実を否定したり、誰かのせいにしたり、自分に言い訳したり、物事を自分の都合よく運ぼうとして、いっそう事態をこじらせてしまうものです。
たとえ自分の思うとおりに物事を推し進め、相手に「うん」と言わせても、その時には相手の気持ちは冷めているもの。
表面的には「そうですね」と頷いても、心の中は、あなたへの不信感でいっぱい。
そして、もう二度と、あなたの頼みなど聞かない、勝手にしろと愛想を尽かしているでしょう。
相手が「いや」と言った時は、いやな気持ちのままに。
相手が「興味ない」と言った時は、興味のないままに。
それはそれと受け止めて、自分の為すべきことを淡々と進めていきましょう。
「こんなこと許せない。絶対に相手がおかしい」と、現実を否定して、自分の思い描くシナリオに固執しても、何も得るものはありません。
お互いに嫌な思いをして、周りも傷つくだけです。
今、この瞬間、自分にとって都合の悪いことも、後から考えれば、ラッキーな出来事だった、ということもあります。
上司に叱られたり、知人にイヤミを言われたり、嫌な思いをすることもたくさんあるでしょう。
でも、その指摘があったから、至らないところは必死に治して、現在の成功がある……という例もあります。
辛いことも、悲しいことも、すべては成就へのプロセスです。
闘って、闘って、自分なりに納得がいった時、神様は思いがけなく道を開いて下さるものです。